「資生堂　すべての動物実験廃止～人工皮膚使った安全性評価などの導入」という記事が出ていました。（『RT』毎日新聞社2013.3.2）

　資生堂は２月28日、４月以降に開発する化粧品と医薬部外品の原料について、すべての動物実験を廃止すると発表した。
　11年３月に社内の動物実験を廃止していたが、さらに民間の試験機関に委託していた実験もやめる。
　同社は10年３月、安全確保を前提に、動物愛護の観点から動物実験を廃止すると宣言。以降、有識者や学術団体、動物愛護団体と円卓会議で議論してきた。
　今回、皮膚への吸収性や刺激性を調べる検査に、原料安全性データベースや人工皮膚を使った試験法を組み合わせた新たな安全性評価の仕組みを導入。動物実験しないでも人体への安全性を高い精度で評価できるようになったという。

　以前、河田孝文氏の「ドレーズテスト」の授業を追試したことがあります。シャンプーの安全性を確かめるために、うさぎに点眼するドレーズテストに賛成か反対かを討論させたのです。
　そのドレーズテストへの反対が、こうして形となって表れてきたわけです。
ただ、ドレーズテストそのものも知らない人がほとんどです。我々の生活は多くの動物の犠牲の上で成り立っていることにまず気付くべきなのでしょう。

（2013.3.2）