円の定義

 算数の「円」は、小学3年生で、初めて習う。どんな定義で書かれているか、わかるだろうか。大阪書籍と啓林館は、同じ定義だった。(他の教科書は不明。)

コンパスでかいたようなまるい形を、円といいます。

 なんて、いいかげんな定義ではないだろうか。
 ちなみに、角川の『国語辞典』では次のように書いている。

②〔数〕平面上で一定の点から等しい距離にある点の軌跡。

 うん、こちらはまともだ。ただ、3年生にこの定義ではわからんだろう。
 さて、次のようにすると、□の中に何が入れられるだろうか?

□でかいたようなまるい形を、円といいます。

 □の中には、「茶わん」「お皿」「缶」などの品物名が入れられそうだ。
 丸いもの探しをする時に、上のような問いかけをしたらいいかもしれない。

(1999.4.4)