冷凍人間というのは、氷鬼に似ている。
鬼にタッチされたら、両足を開いて凍る。しかし、味方が股の間を通ってくれたら、再び動けるようになるのだ。
股の間を通るから、これは運動場より体育館が適しているのである。
鬼は、誕生月で決める。
「4月生まれの人、立ちましょう。」
鬼は5,6人が適当なので、足りなければ、5月生まれの人にも立ってもらう。 これを新しく組替えしたクラスですると、「ああ、あの子は4月生まれか。」「あっ、あの子は私と同じ月に産まれたんだ。」というように、お互いを知り合えることにもなる。
一ゲーム3分ほどする。「30秒前!」と、終わる時間を予告すると、子ども達の動きがはやくなって、いい。
集合をかけ、すわらせてから、次のように聞く。
「先生が(終わりの)笛を吹いた時に、凍ってた人?」
挙手させる。
「残念だったねぇ。」
助けてほしかったのに、という思いをくんでやる。けがした子を目立たせてやるのと、同じ方法でもある。
「何人、助けたかを聞きます。」
冷凍人間では、自分が捕まらないことよりも、人を助ける方がえらいのだ。
「1人以上、助けた人は、立ちましょう。」
このあと、「1人?」「2人?」と助けた数で挙手させ、すわらせていく。
最後にたくさん助けた子を多いにほめる。
そして、二ゲーム目。当然、鬼は変える。
同じようにゲームをして集合させ、同じように、笛を吹いた時に凍ってた人、助けた人数を聞く。
ただ、最後はちょっと変える。
助けた数の一番多い子を立たせたまま、「○○くんに、助けられた人、手をあげて。」と、他の子に聞く。
すると、「5人助けた」子なのに、1人2人しか手があがらない。
「助けてもらったら、覚えておかなくちゃ。」と言っておく。
これは、ずるで多く助けたように言う子に釘を指す意味もあるのだ。
さて、冷凍人間を2ゲームすると子ども達は「ハァ、ハァ」と息を荒げていた。「おでこをさわってごらん。」
「体育では、おでこをさわって汗をかくほど動いたら、いいですね。」
このあと、2年でどんな体育をしてきたかを聞いた。(今回、初めて。)
(1999.4.14)