同じ授業を何度か続けていると、「ここはこうすればいいんじゃないか」という工夫が浮かびます。
例えば、ヨウ素液を使う実験。
実験をさせる前に、ビーカーとスポイトだけを各班に渡し、水を吸い上げる練習をさせるのです。
こうすると、ヨウ素液をこぼさずに取りに来られるようになります。
さらに、最後は、ヨウ素液で汚れたスポイトを水の入ったビーカーで洗わせることもできるのです。
その方法を教えている内に、さらに工夫が浮かびました。
水を吸い上げる練習の時、吸い上げた水の出し方を指導したのです。
「一気に出す方法」「少しずつ出す方法」「一滴ずつ出す方法」を示したのです。
これで、練習も面白くなり、スポイトを使う技術も磨かれるのです。
ヨウ素液も同じ濃さのものを一種類ではなく、薄いものと濃いものを用意しておくといい、というのに気づきました。
濃いヨウ素液だと、パンは青紫というより真っ黒になります。
ヨウ素液の濃さで、反応が違うということが分かれば、ほとんど反応しない種は、ヨウ素液をもっと濃くすれば反応する、ということが分かるのです。
(2004.4.23)