学力研の夏合宿がありました。大会で話される方の何人かが、凝縮した内容でお話をするのです。
当日は、自分の選んだ分科会しか参加できません。でも夏合宿では、他の分科会のお話も聴くことができるのです。
しかもただ聴くだけではなく、その後、検討をします。
学力研の講座として、ふさわしいかどうかを検討するわけです。
さて、中学の先生が、荒れた中学で学力を鍛えてきた学校ぐるみの実践をお話ししました。でも、最初に、その中学の先生が何の教科を担当されているか言いませんでした。
話の途中で、やっと、そうか社会科の先生なんだと分かります。
でも、これではダメなのです。
自分の立場を明確して話さなければ、聴く人の共感を得られない。
主人公がどんな人か分からないで映画を観ても、主人公に共感することはできません。講演の場合でも、その人の立場を通したお話でなければ、私たちは、共感して聴いたりすることはできないのです。
(2005.6.12)