『小学道徳 生きる力 6年』(日本文教出版)の一つ目のお話は、「お兄ちゃんはキャプテン」です。キャプテンとなったひろしだけれど、この前の試合で、三振やエラーばかり。練習に行きたくないと思っていたが、弟の作文を読むことで、やる気を取り戻すという話です。
6年というのは、リーダー的立場になることが多いので、一番最初にこの話があるのでしょう。
家で1回だけ読んだだけで、授業展開は考えてなかったのですが、お話を連れ読みしながら、授業プランが見えてきました。
「あ~あ、練習か。今日は行きたくないな。」
「習い事などで、行きたくないなと思うのはどんな時ですか。」
ノートは4等分させておきました。発問3つ、最後の1マスに今日学んだことを書かせる、という展開が浮かんだからです。
上記の発問で3列を指名して発表させました。
(キャプテンになりたくてなったわけではない。かんとくが勝手に決めたことだ。もっとうまい選手をキャプテンに選んでくれればよかったのだ。そうすれば、自分がばかにされたように笑われることもなかったのに。)
「キャプテンと似たものに何がありますか。」
部長・委員長・リーダー・社長など、たくさん出ました。
「リーダーにふさわしいのは、どんな人ですか。」
これがメイン発問です。これはノートに書かせて持ってこさせました。
1)最後まであきらめない人 2)いっしょうけんめいやる人
3)じょうずな人 4)人とよくせっしてくれる人
5)あいさつできる人 6)きびしい人
7)かしこい人 8)すなおな人
9)みんなにしたわれる人 10)人の事を考えて行動する人
11)たよりになる人 12)努力している人
13)はっきりしてる人 14)まじめな人
15)チームのことを思ってくれる人
16)怒る時は怒ってくれる人
17)にちじょう生活できちんとしている人 18)存在感のこい人
19)ちゃんとおこってくれる人 20)習い事がうまい人
21)頭のいい人
「自分のリーダーになってほしい人はどんな人ですか、3回手をあげましょう。」 5人以上手があがったのは、2・6・7・9・10・11・14・15でした。
最後に、お話のラストを読み、今日学んだことを書かせました。
道徳は、自分の経験もふまえて、たくさん発表させることができます。
(2010.4.26)