傷が飛躍につながる

『R25』(4/7№283)という雑誌のインタビューで、俳優の水谷豊が次のような話をしていました。どこかで使いたい話です。

「何かの本で読んだのですが、ゴルフボールって、初めはボールにディンプル(凹凸)がなかったそうです。でも、使っているうちに傷がつき、傷がある方が飛距離が伸びることがわかってきた。だから、ボールにわざと傷をつけて飛ぶように細工したんですね。これは人間も同じだなと。遠くに飛ぶためには傷つくことも必要で、傷だと思うことが将来の飛躍につながるんです。読者の方も、たとえ今はうまくいかなくて傷ついたとしても、後から思うとそれは、いいときなんですね。先が見えなくて、不安でボロボロ…なのもいいとき。だって、それは飛躍するチャンスを手に入れたわけだから」

 こういう話は、伝聞で話すからいいんだと思います。
 自分の考えのように話すと、「荒井さんは、独り身だから気楽に言えるんだよ」というような感じで、思われることがあります。
「俳優の水谷豊さんが、雑誌のインタビューでこんなことを言ってたよ。」
と言って、伝えるのは、ワンクッションおいているので、相手にとっても、結構受け止めやすいのです。
 目の前から来るボールは痛いのかもしれませんね。

(2011.4.16)