揃ってなくても始めること

 授業開始のチャイムがなっても、子どもはまだ揃ってません。
 それでも授業を始めます。
「国語の教科書を出します。14ページ。図書館へ行こう」
 教科書の文を私が読んでいきます。
「本のラベルを見てみよう。教科書を出しますよ。図書館の本の背にはってあるラベルを見てみましょう。14ページですよ。ここに書かれている記号を「請求番号」といいます。」
 図書館の請求番号が、日本十進分類法(NDC)という方法で整理されていることが書かれています。
 こんなことは別に教えなくてもいいのです。
 だから、全員が揃うまでの間に読んで終わってしまうのです。
 遅れてきた子はどう思うかといえば、遅れてきたらもう読み終わってた、もうちょっと早く来なくては、と思うでしょう。たぶん。
 この後、「表現をくふうして書こう」のページに行き、連れ読みさせながら、全員に教科書をもたせて音読させ、ノートに比喩を書かせ、さらに板書させ、板書された比喩を扱って、授業を終了しました。
 覚えなくていいところの範読からの授業は、なかなかいい感じです。

(2011.4.27)