「ヒトと動物の体」の呼吸の学習です。
吸う息とはく息の成分の違いを予想させました。
吸う息(空気)→はく息
ちっ素 約80% → %
酸素 約20% → %
二酸化炭素 約0.04% → %
変わらないのか、増えるのか、減るのかで、挙手させました。
実験の方法を示し、次回、実験をすることを告げて、肺と気管の絵を描かせ、今日学んだことを書かせて、授業を終えました。
(呼吸の前に、ヒトが生きていくために絶対に必要なものを検討させました。)
そして、次の時間です。
まず、教科書の一文を読ませ、それをノートに写させました。
「吸いこまれた周りの空気は、気管を通って、肺に入る。」
授業の中で、書く作業ばかりが連続しないように、意識しています。
この後、石灰水を使った実験です。
「ふくろの中で呼吸を10回する」「ろうとで石灰水を入れる」「ふくろを振って、はいた息と石灰水をまぜる」「ビーカーとろうとを洗う」という4つの役を班の中で決めさせました。
最初、私の方で、周りの空気と石灰水をまぜる演示実験をします。そして、ほぼ透明な石灰水を子どもたちの前に示すわけです。
「石灰水が白くにごったら、どういうことがわかるの?」
「二酸化炭素が増えた。」
「石灰水の色が変わらなかったら、二酸化炭素は増えない、ということですね。」
実験の前に、改めて、子どもの予想を挙手であげさせます。
実験。見事に石灰水は白くにごりました。子どももビックリしていました。
何しろ石灰水以外は、自分がはく息を使っているだけですから。
「石灰水が白くにごったから、二酸化炭素はどうなったの?」
「増えた。」
はく息で石灰水が白くにごる。
と板書し、ノートに書き込ませました。
でもこれだけでは、窒素や酸素の増減は分かりません。
そこで気体検知管を使って、私が演示実験します。(ここで班全員に気体検知管を使わせるほどの財政の余裕はありません。)
ただ、気体検知管の実験時に欠席していた子がいた場合、その子にこの実験をさせます。みんなの前で実験させるのです。そうすると、子どもたちの方で、次に何をするのかをアドバイスしてくれるのです。
酸素と二酸化炭素の増減の細かい予想を子どもにたずねて実験。
吸う息(空気)→はく息
ちっ素 約80% →80% 変わらない
酸素 約20% →18% 減る
二酸化炭素 約0.04% → 3.5% 増える
窒素は、私の方で答えを言いました。合計で100%にならないのは、最初の空気の成分が教科書の値だからです。ほんとは酸素は21%ぐらいあり、窒素は78%ぐらいなのです。
でもまあ、酸素の減った分が二酸化炭素に変わったことに、子どもたちが何となく気づければいいでしょう。
教科書の記述を読んだ後、次の文を板書し、ノートに写させました。
呼吸では、酸素を取り入れ、二酸化炭素や水蒸気を出す。
「これって、何か似ていませんか。」
「ろうそく燃やしたやつ。」
「そう、ろうそくや木を燃やした時と同じですね。難しいことをいえば、人間は 取り入れた酸素で体内の脂肪などを燃やしてエネルギーに変えているのです。」
この後、いろいろな動物の呼吸の記述を追い読みし、発展の記述を追い読みし、フナの呼吸方法の図をノートの写させ、今日学んだことを書いて終わりです。
(2006.6.1)