なぜジャパンというか

 日本をなぜ「ジャパン」というのでしょうか。
「日本」という時は、「日の元(本)」です。どこから見た「日の本」かといえば、中国から見た「日の本」です。
(昔、中国は「国の中心にある国」だと思われてたわけです。)
 日本は、中国から見ると、太陽(日)が出る方にある国です。(昔は、東夷と呼ばれていました。東にいる蛮族という意味です。)
 日本を中国読みすれば、「ジツホン」から「ジッポン」。それをマルコポーロが聞き間違えて、「ジパング」としたわけです。
 日本を反対にすれば、「本日」(ほんじつ)で、日は「ジツ」と音読みできるわけです。(音読みとは、すなわち中国読みです。)
 日本の国としては、「ジャパン」ではなく「ニッポン」と呼んでもらいたいのですが、これまで定着した国名は、なかなか変えてもらえないのです。
 ちなみにヨーロッパを西洋といいますが、これも中国から見てのことです。
 日本の世界地図は、中心に日本があるけれど、他の国の世界地図になれば、その国が中心にあるのは、当たり前です。
 まあ、今さら、中国のことを「西国」と呼んだり、アメリカを「東国」と呼んだりはできませんけれど。

(2015.4.21)