様々な条件の中で、実験がされるのですが、理科の教科書には、なぜそうするかということが、ほとんど書かれていません。
例えば、6年理科の「だ液の実験」。
2枚のろ紙の片一方にだ液をつけ、もう片一方は水につけます。それをアルミカップに入れ、40度のお湯の上に浮かべます。うすいでんぷん液を2~3滴加え、5分後、ヨウ素液を1,2滴たらします。
そうすると、だ液をつけた方はヨウ素液色で、つけてない方は青紫色になります。だ液によって、でんぷんがでんぷんじゃないものに変わったわけです。
【Q1 なぜ40度のお湯につけるのでしょうか。】
これはヒトの体温に近づけるためです。
【Q2 なぜアルミカップを使うのでしょうか。】
これはお湯の熱を伝えやすくするためです。
子どもたちにそのことを問い直さないと、ただ書かれてある通り実験してるだけになってしまいます。「なぜか?」の問いが科学の出発点でもあるのです。
最近気付いたことですが、なぜメダカの雄のしりびれは平行四辺形で、メスのしりびれ(三角形)より大きいのでしょうか。
オスは、大きいしりびれで、メスの卵を支え、精子をふりかけるのでした。
(2006.6.6)