QRコードをご存知ですか。
バーコードは一方向にしか情報を記憶できませんが、QRコードは縦横二方向に情報を記憶できるのです。
左のQRコードは、USJ入場の情報が記憶されています。
バーコードを1次元コードというのに対して、QRコードは2次元コードです。2次元コードは、様々なものがあり、その一つがQRコードなのです。
【QRコードは、どこの国で作られたでしょうか。】
右の写真は、フランスにある郵便ポストです。(色が黄色です。)
よく見ると、QRコードに気付きませんか。
このQRコードを開発したのは、日本なのです。
株式会社デンソーウェーブ(トヨタの部品を取り扱っている会社)が、1994年に開発したのです。
【QRコードが日本で普及した理由は何でしょうか。】
2次元コードは、「アズテックコード」「ITFコード」など、様々ある中で、日本では、ほとんどがQRコードを使っています。なぜでしょうか。
株式会社デンソーウェーブがQRコードの仕様を公開したことに加え、保有する特許の権利を行使しなかったことによります。簡単に言えば、タダで使用できるということです。さらに、日本生まれのQRコードが、日本語(多国語)を扱えるように設計されていたことも大きな要因の1つです。
幸山直人「QRコードと数学」『数学教育2011年2月号』(明治図書)
QRコードは、無料で誰でも使えるのです。
【右のように汚れがついたQRコードは、読み取ることができるのでしょうか。】
その答えを上記の記事から引用してみましょう。
実は、このQRコードには数学と非常に関係の深い「誤り訂正符号」と呼ばれる秘密が隠されています。誤り訂正符号と聞くと何だか難しそうですが、例えば、「おじいさんはやまへしばかりき、おばさんはかわへせんたくにいきますた」という文は何となく変に感じるはずです。しかしながら、普通の人であれば、「おじいさんはやまへしばかりに、おばあさんはかわへせんたくにいきました」と解釈できるはずです。そうです。これが誤り訂正なのです。
間違った文を書くと、訂正を促してくれるのワープロソフトと似ています。
こんな小さなマークに、そんな技術が隠されていることにびっくりです。
(2015.5.11)