3月19日の産経新聞朝刊の「産経抄」の記事です。
鉢巻き姿の若者が、ざるそばや天ぷらそばを載せた盆を肩にかつぎ、片手運転の自転車で街を走り抜ける。昭和30年ごろまで、そば屋の出前は街の風物詩だった。もっとも、自動車の往来が激しくなるにつれ、事故も目立つようになる。 ▼そこで、あるそば屋の店主が考え出したのが、荷台に取りつける出前機だった。料理を載せる台を、上からバネのようなものでつり下げたものだ。揺れが直接伝わらないから、料理の汁がこぼれにくい。折からの安価なバイクの普及とともに、一気に広がった。 ▼大手建築会社の幹部が、東京都内の中学校で、建物の免震構造をテーマに「出前授業」を行ったことがある。そのとき、教材に使ったのが、出前機だったそうだ。確かに建物の基礎部分に設置される、地震の揺れを吸収する免震ゴムは、出前機のバネに当たる。
出前機と建物の免震構造がつながるのは、面白いです。
出前機について、ネットで調べてみると、1964年の東京オリンピックでは、聖火の予備ランプの火を消さないために出前機を使ったそうです。
階段をバイクで降りても、出前機の盛りそばがこぼれない動画もありました。
ただ授業化するには、まだこれだけの情報では弱いのです。
面白いネタだけで、授業が組み立てられるわけではないからです。
(2015.5.19)