学力研の6月セミナーでは、金井先生が30分、岡先生が90分話されました。
「学級の気になる子との一年間~キーワードは繋がる」金井敬之
①力比べをしない。
②しんどい子には、やさしくする。
③教師の傘を広げる。
3つのつながりを大切にする。
1)学習を通してのつながり(さかのぼり学習)
2)友だちとのつながり
3)保護者とのつながり。(1ヶ月1回)
「力比べをしない」というのは、今の意岐部小学校に行って、特に感じることです。暴言を吐く子に、それがダメなことを伝えても通じません。
正論に反論する子を見ていると、こちらの対処がマイナスになっていることに気付きました。暴言(問題行動)は、とっばどない限り反応しない(無視した)方が、いいようです。
「教師の傘を広げる」は、教師の傘に入らないことを無理矢理入れようとするのではなく、教師の傘を広げて入れてしまう、ということです。なるほどです。
(2015.6.20)
金井先生も岡先生も、PowerPointを使って講座をし、さらに二人とも資料は配付しませんでした。特別支援を要する子の問題行動についても話すので、あえて資料なしの方がいいのかもしれません。
「超スモールステップでどの子も変わる~授業妨害する子をどう指導したか」 岡 篤
事例1「ちょうだい」を言えるようになった子
事例2 暴言のあとで寝てしまう子(自我)
事例3 シャワーを浴びてから(洗濯、アイロンも教える)
岡先生は、様々な事例を語りました。
給食を半分取り上げ、「ちょうだい」とその子が言ったら、あげるを岡先生はくり返したそうです。そうする内に、その子はほしい時は「ちょうだい」と言えるようになったそうです。遠足のおやつをこれまで、誰にもあげたことがなかった子なのに、岡先生が今度は「ちょうだい」と言うと、初めてくれたそうです。 できないことをできるようにするためのステップを考え、実行しているところが素晴らしいです。
日々の学習や関わりだけをただ、くり返していては、大きな成長の変化はのぞめません。
目標を立て、ステップをふみ、実践していくべきなのです。
(2015.6.21)