発達検査表に基づいて

「遠城寺式・乳幼児分析的発達検査表(九大小児科改訂版)」は、0歳から4歳8か月までの診断項目が載っています。
「言語」の項目の「発語」を0歳から列挙してみます。

1)元気な声で泣く            2)いろいろな泣き声を出す
3)泣かずに声を出す(アー、ウァ、など) 4)声を出して笑う
5)キャーキャー言う           6)人に向かって声を出す
7)おもちゃなどに向かって声を出す    8)マ、バ、パなどの音が出る
9)タ、ダ、チャなどの音声が出る     10)さかんにおしゃべりをする(補語)
11)音声をまねようとする        12)ことばを1~2語、正しくまねる
13)2語言える             14)3語言える
15)絵本を見て一つのものの名前を言う
16)絵本を見て三つのものの名前を言う
17)二語文を話す(「わんわんきた」など)
18)「きれいね」「おいしいね」などの表現ができる
19)自分の姓名を言う          20)二数詞の復唱(5-8 6-2)
21)二語文の復唱(小さな人形、赤いふうせん、おいしいお菓子)
22)同年齢の子供と会話ができる
23)文章の復唱(きれいな花がさいています。飛行機はそらを飛びます。じょうずに歌をうたいます。)
24)両親の姓名、住所を言う
25)四数詞の復唱(5-2-4-9 6-8-3-5 7-3-2-8)
26)文章の復唱(子供が二人ブランコに乗っています。山の上に大きな月が出ました。きのうお母さんと買物に行きました。)

 12の「ことばを1~2語、正しくまねる」が1歳。18の「「きれいね」「おいしいね」などの表現ができる」が2歳。22の「同年齢の子供と会話ができる」が3歳。25の「四数詞の復唱」が4歳です。
 特別支援学級には、ダウン症の子がいるので、その子が今、どの発達段階にいるのか、日ごろの生活から調べてみようと思います。
 毎日、絵本を読み聞かせしているので、まずは、絵本を読み終わった後、「何が出てきましたか。」と問いかけてみます。
 普段の会話を見ると、単語しか言ってないようなので、二語文が復唱できるかどうかをやってみようと思います。
 発達は、前段階をクリアしてないと、次の段階にはいけない、みたいなことを聞いたことがあります。現在の学年から考えて、やらせたいことをやらせようと思っても無理があるので、上記の発達検査の項目を参考にして、課題に自然な形で取り組ませていきたいのです。

(2015.6.24)