2000年8月15日の考現学に、次の問題が取り上げられていました。
子どもが12人、公園でかくれんぼをして遊んでいる。そのうち、これまでに3人が見つかった。では、かくれているのはあと何人か。
井上正弘『数学王決定クイズ』(にちぶん文庫)に載っている問題です。
これを一点突破の講座で扱います。
1)「今から1年生でも解ける問題を出します。」
2)「分かった人は答えだけ書いて持ってきます。」
3)問題を読む。2回。
4)9人なら、黙って×をつける。8人、「正解」と言って○。
5)「正解した人は、式を書いて持ってきます。」
6)12-1-3=8なら、黙って×をつける。
7)1が鬼であることの表記があれば、○をつける。
最初の答えが9人でなく8人であることは、大人だから気付けるでしょう。
でも、式は問題にない1をいきなり書いて、×になります。
「問題にない数字をいきなり書いてはいけない」ことを教える授業として使えます。ヒントを出したりしないで、自分で解ける喜びをつけてあげることにも通じる展開としています。
(2015.8.13)