実践は帰納と演繹のくり返し

 出口汪『自分を変える!ロジカルシンキング入門』(2013.12中経文庫)より。

 帰納法とは、具体から普遍を導き出す方法である。たとえば、先ほどの万有引力の例でいえば、木からリンゴが落ちる現象、月の満ち欠け、振り子の運動などは、現象面から捉えると、すべてが異なって見える。こういった具体的な現象の共通点を取り出して、法則化するのが帰納法である。

 教師の日々、子どもたちに指示を出し、発問し、評定をしています。そのくり返しの中で、有効な指示・発問・評定のきまりを見つけるのが帰納法です。

 演繹法とは、その逆で、普遍から具体を導き出す方法である。たとえば、すべてのものとものとが引っ張り合うという法則から、月の満ち欠け、振り子の運動など、具体的な現象について考えるのが演繹法である。

 例えば、向山氏の「趣意説明の原則」があるから、道の真ん中を歩いている子に「車がくるので右に寄りなさい」というように趣意を添えて言えるようになるのが演繹法です。
 全員が参加する授業は、答えがいくつもある発問をすればいい、というのは、帰納法であり、その発問をマルチ発問として具体例を挙げていくことが演繹法となるわけです。
 日々の実践を帰納し、演繹していくことが、次にいきる力となるのです。

(2015.9.2)