特別支援での国語授業

 特別支援の6年の子と、国語の学習をしました。
「資料を生かして呼びかけよう」『新しい国語六』(東京書籍)の「①資料を読んで考えよう。」を扱いました。
 その子は、教科書を持ってきませんでした。
 まず、アプリの「ボイス・オブ・デイジー」で、教科書文を提示し、読み上げるのを聴かせました。
 1つめの右の資料が読み終わったときに、アプリを一時停止しました。そして、この資料1のみを連れ読みさせたのです。
 特別支援の子ですから、全ての文を音読させるのではなく、重要なところをピックアップし、そこのみを音読させるのです。
 連れ読みのあと、
「この資料で分かったことは何ですか。」
と、子どもに問いかけました。
「100年以内に絶めつしてしまう。」
「よく言えたね。ところで、何が絶めつするんですか。」
 その子は、写真の絵を指しました。
「言葉でいうと何?」
「ホッキョクグマ。」
「そうだね。ほかにわかることはありますか。」
 首をかしげていたので、今度は、こちらから問いを出していきます。
「地球温暖化が進むと、気温や温水の温度はどうなるんですか。」
「上がる。」
「ホッキョクグマは、どこの上でかりをするんですか。」
「氷の上。」
 実際は、こんなにスムーズにいかないのですが、ここで、逐語的読解をし、書かれていることを読み取る練習をさせていきます。
 本来、書かせるべきですが、この子の場合、書くことには抵抗があるので、まずは、口頭発言で答えられるよう教えていくのです。
 このあと、資料2までを再び、「ボイス・オブ・デイジー」で読み上げさせたのを聴かせ、そのあと、連れ読み、そして分かったことを言わせる。 さらに、こちらから問いを出して答えさせていく。
 この流れ資料3までをくり返して、終了です。
 そのあと、直写スキルで石川啄木の短歌を3編、直写させ、残った時間でiPadを自由に使わせています。

(2015.9.11)