エビデンスとは

 椿原氏の「自制心」の授業を追試する上で、以下の2冊を読むとよさそうです。

1)ウォルター・ミシェル『マシュマロ・テスト:成功する子・しない子』(早川書房)
2)中室牧子『「学力」の経済学』(2015.6ディスカヴァー・トゥエンティワン)

 1は単行本で2052円、Kindle本で1846円、2は単行本で1728円、kindle本で1300円。
 今の学校に勤務していると、自制心の大切さを実感するので、まずは2の本を購入しました。

 経済学者は「子どもの目がキラキラするようになった」とか「学校が活気にあふれている」などといった、人によって見方が変わってしまう主観的な表現で「教育に効果があった」といったりはしません。また、自治体や政府の報告書の中にやたらと登場するような、「満足しましたか」と子ども自身に聞いたアンケート調査の集計を「エビデンス」と呼ぶこともありません。あくまで、客観的な数字をもとに事実を示します。

 上記は、『「学力」の経済学』の「エビデンス」についての表記です。
 自分にやっている教育活動が果たして、子どもたちの学力を伸ばしているかどうかを客観的な数字を元に評価すべきなのです。
 とはいっても、短い期間しか関わらないのでは、無理かもしれませんが。

(2015.10.13)