日本語で性格が変わる

 タタミゼという言葉を知っていますか。ウィキペディアにこう載っています。

タタミゼ / タタミーゼ(フランス語:tatamiser)とは、「畳の上の暮らし」を意味し、フランス語による造語である、日本風の室内様式を取り入れることを指す。

 今年のTOSSセミナーで、伴一孝氏が扱ったテーマです。
 日本語を話したり、日本風の暮らしをしていくと、性格や態度が変わっていくそうなのです。具体例として、次のものが挙げられました。

1)礼儀正しくなった。
2)はっきり言わなくなった。
3)柔らかい人になった。
4)にこやかに謝ってしまう。
5)あいづち、うなずきながら聞く。
6)人の話を聞くようになった。
7)相手を立てるようになった。
8)おかげさまでというようになった。

 要するに、これはケーススタディです。科学的根拠(エビデンス)がないと、説得力はありません。
 伴氏は、脳のしくみを取りあげます。左脳がことばの領域であり、右脳が音の領域です。言葉や計算は左脳に入り、音楽や機械音は右脳に入ります。これらは、日本人も西洋人も同じです。
 しかし、虫の声や鳥のさえずり、赤ちゃんの声など、西洋人は音の領域である右脳で認識しますが、日本人はことばの領域である左脳で認識するのです。
 日本人は、日本語によって、西洋人とは違う脳になっているわけです。

(2015.10.15)