5年社会「水産業のさかんな地域」のテスト(ぶんけい)を手に入れました。
1 根室港の水産業の様子について、答えましょう。
(1){ }の中の正しいことばを○で囲みましょう。
・ 根室市は、近くの海を{暖流・親潮・排水}が流れており、さまざまな水産物がとれる。
・ さんま漁は、時期や{水温・波・漁港}にあわせて、場所や漁の仕方を変えている。
・ 魚は、魚市場のせりで{品種・栄養・値段}がつけられたあと、{量・値段・鮮度}を保ったまま運ばれていく。
まず、根室港がどこにあるかを知ってないといけません。さらに、日本の周りの海をどんな海流が流れているかを覚えておく必要があります。
ただし、このテストの右側にある別の問題の資料として、北海道の東にある根室と、そこを流れる親潮(千島海流)が書き込まれています。1問目は右の資料を見ての問題ではありませんので、テストの作成ミスといえるでしょう。
ちなみに、教育出版の教科書には、次のように記述しています。
根室市は、水産業とともに発展してきた地域です。近くの海を、栄養分の豊かな親潮(千島海流)が流れているため、さまざまな水産物がとれます。(P.78)
日本の周りの海には、北から寒流のリマン海流と親潮(千島海流)、南から暖流の対馬海流と黒潮(日本海流)が流れています。
寒い北から来るのが寒流で、暖かい南から来るのが暖流です。これは分かりやすい。でも、親潮と黒潮の違いは分かりにくいです。なぜ親で、なぜ黒なのか。
同じような疑問を持っている人はいるようで、ネットですぐに分かりました。
黒潮の「黒」は他の海流に比べて海の色が黒っぽく見えるから。黒潮は海水に含まれる栄養素が少なくて透明度が高いため黒っぽく見えるそうです。
一方、親潮はの海水は非常に多くの栄養素を持っており魚を育てる親のような存在であるという意味からきているようです。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1012901590
親潮は何となく想像できてましたが、黒は透明度が高いためなんですね。
さて、さんま漁の仕方やさんまの売られ方は、妥当な答えを選べば、正解できそうです。教科書の記述は次のようになっています。
さんまの群れがどこにいるかさがすために、ソナーを使ったり、探照灯を照らしたりします。時期や水温によって、とれる場所やとれ方がちがうので、長年の経験や「カン」がたよりになります。(P.77)
せりでは、魚の状態やとれた量を見て、値段が決められていきます。(P.78)
さんまは、せりにかけられたあと、魚市場の近くにある加工工場に、新鮮なまま運ばれていきます。(P.79)
新鮮まま=鮮度を保つ、です。別の箇所に鮮度という言葉が出てきます。
(2015.10.29)