TOSSセミナーで、小嶋悠紀先生が怒りの感情を穏やかな方へ持っていくアンガーコントロールについて、模擬授業されました。
怒りをコントロールするための4つのステップがあるそうです。
発達障害の子は、怒りを表現する語彙が不足している課題を抱えているといいます。たしかに、消えろ、死ね、のような決まり文句しか出てきません。
ここで、小嶋先生は、マイナスの気持ちのフラッシュカードを提示しました。
1)ちょっとイラ 2)イライラ 3)おこった
4)ざんねん 5)こわい 6)こまった
7)くやしい 8)かなしい 9)うらやましい
発達障害の子たちは、学校での起こるマイナスの出来事に、全て「おこった」表現しかしていません。
「ぶつかりそうになったときは、さっきの9つの中のどれですか。」
発達障害の子たちは、「おこった」や「こわい」を選ぶそうです。
「ここはぶつかってないんだから、「ちょっとイラ」ぐらいだよね。」と言って、書き換えるそうです。(自己認知の修正)
横入りをされたのなら「イライラ」、驚かされたなら「こわい」、ドッジボールで負けたなら「くやしい」、給食のジャンケンで負けたなら「うらやましい」というように書き換えることで、今まで「おこった」一色だった子が、違う表現ができるようになるそうです。
次に、感情の大きさを認知させることが大切だそうです。
「こころの温怒計」です。 5 おこった!
右のように、5段階の温怒計に色を 4 おこりそう
ぬらせるのです。 3 イライラ!
「横入りされたときは、どう?ぬって 2 イラッ!
ごらん。」 1 ちょっとイラッ!
発達障害の子たちは、5までぬるそうです。
「でもこれは、3ぐらいだよ。」
と言って、ぬりすぎたところを自分で消させるそうです。
このように塗る→消すの動作が入るので、感情の大きさをより理解していけるそうです。
いろんな場面での怒りの大きさを塗らせていくことで、怒りを対比することができ、今は1の怒りだから我慢しようと思えることができるそうです。
最後に、怒った感情が一度冷静になるのが6秒後だそうです。
「怒ったときに、とりあえず6秒数えてみよう。」
そして、アンガーエクササイズとして、自分の肩を30回たたくと、ちゅうど6秒になるそうです。
(2015.11.4)