低血糖がキレる原因になる

 脳科学的にいえば、人がキレやすくなる原因は、3つあるといいます。
「キレる人は、なぜキレるのか?」『PRESIDENT2015.11.16』より抽出すると、

1)前頭前野が未発達である。
2)脳の中にあるセロトニンが欠乏している。
3)血糖値が乱高下しやすくなっている。

 血糖値の影響は初耳だったので、詳しく引用します。

 脳のエネルギーはブドウ糖であり、消化器官から脳に届けるためには、空腹時でも血糖値が八〇くらいないと脳が正常に働かない。
「血糖値が八〇を下回ると、脳は不安になってくるんです。だって血糖値が四〇になったら意識混濁、それが数時間続けば脳死ですから。それではまずいので体は血糖値を上げるホルモンを連打してくる。その中には人を興奮させるホルモンであるアドレナリンも含まれています。だから興奮して攻撃的になりやすい。通常、血糖値は空腹時でも八〇程度をキープするように制御されています。それを下回ってしまう低血糖症の人は意識が不安から攻撃へと転移するので、それでキレやすくなるんです」(黒川伊保子氏)

 だからといって、空腹時に急に甘い物をとると、体がびっくりして、ホルモン・インシュリンを過剰分泌して低血糖が起こるそうです。気を付けないと。

(2015.11.13)