教育出版『小学社会5上』に「工業の今と未来」のページがあります。
一番左端にある「?」は、次のものです。
日本の工業では、どのような製品が多くつくられているのだろう。
同じページに、工業の種類の絵があります。3つずつ製品が紹介されてます。
1)機械工業…自動車・デジカメ・パソコン
2)化学工業…洗剤・歯磨きチューブ・薬
3)金属工業…はさみ・ネジ・ステンレスコップ
4)食料品工業…食パン・チーズ・果物ジュース
5)せんい工業…Tシャツ・毛糸・タオル
6)その他の工業…ランドセル・トイレットペーパー・ベッド
それぞれの工業の定義は、教科書には載っていません。
そこで、上記の製品例から、その工業の定義を類推してみます。
1)機械工業…さまざまな部品を元に作り、動かして使う物を作る工業
2)化学工業…石油などの原料を元に作る工業
3)金属工業…金属を加工した物を作る工業
4)食料品工業…食料品を作る工業
5)せんい工業…衣料品を作る工業
その他の工業の中に、いろいろな工業があるのでしょう。例えば、皮革工業や家具工業などです。(思いつきですが。)
ここで、正進社の資料集を開いています。(2014年度版)
正進社では、工業を大きく2つに分け、次のように説明しています。
重化学工業…大きぼな施設で、機械や金属、石油製品をつくる工業
1)機械工業…自動車やコンピューター、冷蔵庫などの製品をつくります。
2)金属工業…スプーンやフォーク、電車の車体やレールなどの金属や金属製品をつくります。
3)化学工業…プラスチック容器や、ビニールの袋、薬などをつくります。
軽工業…比かく的軽い、食料品や日用品などをつくる工業
4)食料品工業…ラーメン、ハム、缶づめなど、農産物や水産物などから製品をつくります。
5)せんい工業…糸や布をつくったり、それを加工して衣服などをつくります。
6)その他の工業…ガラスやとう器、紙や木材製品などの製品をつくります。
これは定義とはいいにくく、実際の製品例をあげて、こんな物をつくっている工業だよ、と説明しているだけです。
もちろん、調べれば定義は出てくるのでしょうが、この方が子どもたちにとっては分かりやすいのかもしれません。
また、定義を子どもたちに考えさせてみるのも面白そうです。
(2015.12.17)