猿は木から落ちて人間となる

 新年の年賀状の文面です。

「猿も木から落ちる」といいますが、木から落ち、両足で立ち、両手が自由になった猿が道具を使い始め、人間となったともいえます。
 今年は、猿(申)年、それは人間(あなた)が、伸びる年でもあります。

《私(荒井)の近況》
昨年の6月から、東大阪市の意岐部小学校で勤務しています。20数年勤めた大阪市の小学校とは、いろんな面で違いがあり、新鮮な思いで毎日をすごしています。(12月の給食にケーキが出たのには、びっくりしました。)
 夏に道徳で陰徳の授業を作りました。「見えないところでいいことをすることで、その人自身にいいことが起こり、社会もよくなっていく」というものです。陰徳の精神を大切にしていきたいです。

 新年早々、「猿も木から落ちる」という縁起の悪いものから書き始めるのは、問題があるかもしれません。これも授業作りと同じで、マイナスからスタートしてプラスに落としていこうとしたわけです。
 ある意味、人は失敗しながら人間として成長していくのです。
 落ちた痛みに耐え、前を向いて歩いた人こそが、成長できるのでしょうね。

(2015.12.24)