5年の算数で「平行四辺形」の導入を教えました。
事前に、色画用紙に平行線を斜めに一組引いておきました。それを子どもの人数分用意したのです。
「平行な線を2本引いて、四角形を作ります。書けたら見せにきましょう。」
これで、様々な平行四辺形ができるだろうと、予想していました。
しかし、できた四角形は、長方形や正方形ばかりです。
子どもはあらかじめ書かれている二本の平行線に垂直な平行線を書いたのです。すると、できる四角形は、角が直角の長方形や正方形になるわけです。
垂直を何度も書いてきたことや、平行を引く時も直線に三角定規を合わせて引いてきた子どもたちです。線に対して垂直な線を引くのは当たり前といえば当たり前です。仕方がないので、できた四角形を切り取らせ、気付いたことを3つ書かせました。
幸いなことに、長方形や正方形ではない平行四辺形を作った子が2人いました。 気付いたことを板書させながら、これは何とかなるのではないか、という道筋が見えてきました。
子どもに気付きを書かせたことで、授業を組み立て直すことができたのです。
この後、どのように展開したか考えてみてください。
(2007.6.1)