万里一空

 万里一空という言葉をご存知ですか。昨日、ニュースを観て初めて知りました。

 「万里一空の境地を求めて日々努力、精進いたします」──大相撲初場所で、悲願の初優勝を果たした琴奨菊が2011年の秋、大関昇進の伝達式で述べた口上だ▼「万理一空」とは、剣豪・宮本武蔵が『五輪書』に記した言葉。さまざまな意味に取れるが、大関は“どんな努力も目指す先は一つ。目標を見失うことなく努力する”と誓った▼この言葉通り、今場所は自分の目指す相撲に徹した。低く、鋭い立ち合いで相手の懐に入り、得意のがぶり寄りで、アッという間に土俵際へ追い込む。反撃の隙すら与えない一気呵成の攻めが光った   「聖教新聞2016.1.25」より

 この言葉、「一点突破」に似ている気がしませんか。
 努力をするときには、ただガムシャラにするのではなく、一点を決めたり、目標を決めたりすることが、効果があるわけです。
 今読んでいる中谷彰宏『「つらいな」と思ったとき読む本』(2013.12あさ出版)に、「努力したから叱ってもらえる」という言葉があります。
 授業づくり講座で、鈴木先生に模擬授業をコメントしてもらえるのも「努力したから」でしかない。努力しない者には、誰も注目もしないし、批評もしません。 サークルの例会に参加することも、講座に参加することも、その人が努力しているから、得られることも多いわけです。

(2016.1.26)