愛着に課題がある子への支援

 昨日、学校の研修会で、梅花女子大学の伊丹昌一教授が、「愛着に課題がある子どもの理解と支援」というお話をされました。
 最初に5,6時間目に回ったクラスの中の気になる子について、話されました。
 その子の様子から、愛着に課題があることや、養育に課題があったり、注目要求の行動であることなど、こと細かに話されました。
 子どもを数分見ただけで、そこまで分析できるところがすごいです。
 その後のお話で、記憶に残っていることを箇条書きしてみます。

1)正しい行動を常に指し示し続けることが大切。
2)課題のレベルを下げて、できたときにほめる。
3)子どもに主導権をとられない、こちらが主導権をにぎる。例えば、座らせたいときも、その子が座ろうとしたときに「座りなさい」と指示し、すかさず、座ったことをほめる。
4)子どものマイナス発言をプラスで返しながら、今すべきことをできるまで要求し続ける。
5)ダメだという否定ではなく、「損するぞ」と肯定的な言い方をする。
6)教師自身のストレスも解消し、自分へのご褒美や周りへの感謝を忘れない。

 録音しなかったことが惜しまれます。何度でも聴きたいお話でした。

(2016.2.6)