人の可能性を奪わない社会を

 株式会社・植松電機のホームページのトップに、次の言葉が載っています。

「どうせ無理」を「だったらこうしてみたら?」に。
 人の可能性を奪わない社会を目指します。

 植松電機は、北海道赤平市にある会社です。
 この会社では、電磁石を作っています。

植松電機は、産業建設機械用アタッチメントと組み合わせて使用する、バッテリー式マグネット(電磁石)のパイオニアです。私達もこの言葉を胸に、産業廃棄物からの除鉄、選鉄作業の更なる能率化を目指し、マグネット自体の性能向上、マグネットの最適な運用方法、お客様個別のマグネットの提案など、日夜研究、開発、製作を行っています。別のマグネットの提案など、日夜研究、開発、製作を行っています。

 電磁石は、5年生の理科で習います。(以前は6年生でした。)
 上記の文にある「この言葉」とは、次の言葉です。
「思い描く事ができれば、それは実現できる」
 アメリカ航空宇宙局(NASA)の出発点となったラングレイ研究所の門に刻まれている言葉だそうです。
 電磁石を作っている会社が、NASAとどう関係しているのでしょうか。
 この植松電機には、世界に3つしかないものの1つがあります。

施設名称 COSMOTORRE(コスモトーレ) 高さ 57m
宇宙空間のような微小重力環境で起こる現象について地上で実験するための施設です。落下カプセルを高さ50mから自由落下させることで、カプセルの中が約3秒間の微小重力環境になります。低コストで多くの繰り返し実験が可能です。

 要するに、無重力を実験できる装置です。
 実は、この会社、次のものも作っているのです。
 そうロケットです。

 株式会社植松電機と北海道大学が開発しているCAMUI型ハイブリッドロケット(CAMUIロケット)はポリエチレンと液体酸素を推進剤としたハイブリッドロケットです。縦列多段衝突噴流という方式で効率よく燃焼させ、従来のハイブリッドロケットよりも高い推力を出し易いという特徴があります。
 CAMUIロケットは危険物を使用しないため、安全かつ低コストなロケットです。その長所を活かして、より多くの飛行実験環境を提供する事を目指し開発が進められています。

 植松電機の植松努さんを取りあげて授業化してみたいです。

(2016.2.15)