『山びこ学校』を書かれた無着成恭さんが、『SAPIO2016.3』で、インタビューに答えられています。
「生物的に人間はイヌやネコと変わらない畜生として生まれてくるわけですよ。『子どもに人格がある』なんていうバカな教育者や親がいるけど、人格は形成されるものです。」
「その過程で大切なのが人と人の関係です。」と無着さんは言います。
ところで、「人間」という言葉、「人」と「間」どちらが重要でしょうか。
「2つの単語を合わせたときに後ろの言葉が重要になる」と無着さんは言い、例として、本棚やミカン箱をあげて、「本棚は棚であって本ではない。ミカン箱も箱であってミカンではない」と言っています。
「つまり人間は人ではなく“間”。人と人との関係が人格を作るんです。でもいまは子どもと関係を築けない親が多いと感じます。」
その通りかもしれません。
インタビューの中で、数え年の話が出ました。(無着さんは満89歳。)
仏教では数え年で数えるそうです。お母さんのお腹のなかで過ごす1年を勘定に入れないのは親不孝だという考え方があるからだそうです。
ならば、受精した日が誕生日といえるかもしれませんね。
(2016.3.4)