努力の方向性

 プロ野球解説者・宮本慎也氏が「洞察」『週刊ダイヤモンド2016/02.27』の中で、次のように言っています。

 努力の方向性を間違えていては、練習をしていても結果からは遠いのいてしまう。

 東にある国に行きたいのに、西に歩いていけば、地球を一周しない限り、たどり着けないわけです。
 宮本氏は、プロ野球の解説者ですから、上の主張を野球での具体例を元に語ります。

 兼任コーチをしていた際、ヤクルトの選手数人に、こんな質問をしたことがあった。
「ゴロを捕るときには、バウンドのどこ(の段階)で捕ったらいいと思うか?」

 要するに、バウンドの上がり際で捕るか、落ち際で捕るかです。
 正解は、「上がり際」で、その方が補給面が多くなり、投げる動作にも連動するそうです。
 しかし、レギュラー選手でも「落ち際」と応える人がいたそうです。
 間違った選択をしながら努力し続けても、それは結果へとつながりません。
 努力のしていることを免罪符としていても、最後には、むなしさが残るだけです。正しい努力を全力でやり、そして結果を出してこそ、人は成長するのです。
 正しい方向を選ぶために、メンター(賢者)が必要なのです。

(2016.3.5)