承認欲求を捨て自立せよ

『週刊ダイヤモンド2016.3.19』に、『幸せになる勇気』のブックレビューが「著者のホンネ」として載っていました。作者の岸見一郎さんと古賀史健さんが、インタビューに答えています。
 わずか1ページのレビューですが、短いからこそ、ポイントを話されています。

古賀 例えば、アドラーは「承認欲求」を否定します。承認を求めて生きると他者の評価に依存した生き方になってしまう。つまり、他者の期待に沿って生きることになるので自分の人生とはいえない。だから、嫌われる勇気が必要だと説いているのです。

 これは、100万部のベストセラーになった『嫌われる勇気』の要約です。

岸見 どうすれば現実の世界で承認欲求を捨て、嫌われる勇気を持てるのか─。本書にはその解をふんだんに盛り込んでいます。シンプルに言えば“自立せよ”ということです。

「自立せよ」が、『幸せになる勇気』の要約になるわけです。
 さらに、古賀さんは「他者を愛するように変わってゆくことが自立で、そうすることで承認欲求が捨てられる」というようなことを言っています。
 承認欲求が子どもを大人をダメにしているように、最近思えています。
 承認欲求を捨てて自立することと、陰徳の考え方がつながるのかもしれません。

(2016.3.15)