フリ(常識)を裏切る

『PRESIDENT 2016.4.18』に、「人気を独り占め!春の宴会「人を笑わせる」練習」の記事がありました。

 そもそも人はなぜ笑うのか。
「予想を裏切られるから」である。予想=フリ、裏切り=オチという。フリは、いわば「常識」である。観客に常識を想起させておいて、それをすぱっと裏切るのだ。

 常識を裏切ることで、笑いが生まれるわけです。

笑いを取ろうとすると、オチにばかり気持ちが向くところだ。大事なのはフリ。つまり、誰もが常識として知っていることを、まず話の最初に持ってこなくてはいけない。

 講座で話をするとき、相手の現状に関わる話をするようにしています。
 いきなり世界情勢の話をされても、参加者の中に入っていかないのです。
 4月2日の学級びらき講座の参加者は、新年度の新学級に向けての不安と期待があると思います。その不安と期待にそった話から話し始めるべきなのです。

 フリは複雑にしない。

 耳から入る話は、シンプルでないと、頭に入ってこないものです。
 学級びらき、教師も不安で期待でいっぱいだが、子どもたちだって、不安と期待でいっぱいなのです。不安を裏切り、期待にこたえるようにしたいものです。

(2016.3.29)