中谷彰宏『そこが知りたい“雑談”のコツ!』(2004.5オープンアップス)より。
雑談が上手になりたくて悩んでいる人は、「何を話せばいいですか」と言います。
「何を話せばいいですか」という発想から間違っています。
「何を話せばいいか」という発想を捨てることです。
「何かを話す」のです。
なんでもいいのです。
「何を」と「何かを」は全然違います。
「何かを」は、なんでもOKです。
「何を」で悩む人は、100個のうち、正解は1個で、99個は間違いだから話さないことになります。
「何を」ではなく「何かを」です。
これは、マルチ発問の考え方にぴったりです。
高学年の子どもたちは、「何を」発言するかで迷い、発言しないことを選んでしまいます。でも、それは逃げです。考えることの放棄にもつながります。
列指名したり、全員立たせたりしながら、教師はまず「何かを」発言させないといけないのです。
雑談のコツもマルチ発問も、目的は同じだったのです。
(2016.4.15)