脱線話の必要性

 授業の中で、授業内容と関係ない話も入れてしまいます。
 例えば、本の冊数の平均をもとめる問題のときは、自分が1か月に読んだ数は、教科書の問題の誰に近いかで手を挙げさせました。
 教科書では、さやかさんが5冊で最高です。でも、それ以上読んでいる子もいて、4年間で1000冊読んだ子もいました。
 例えば、ニワトリの産んだ卵の重さの平均を出す問題では、
「ニワトリ、飼ってる人?」
と聞くと、たいてい手を挙げません。(あるクラスで1人だけいました。)
「昔は夜店、ヒヨコ釣りがありました。」
 やがてそのヒヨコが大人になり、朝になって鳴いて近所迷惑になったこと。ニワトリはイスの背もたれに立たせると、怖がってじっとするので、そこで絵を描いたことなどを話しました。
 本の読み数にしても、ニワトリの話にしても、授業内容には関係ありません。
 ただ、私の場合、子どもたちと関わるのが算数の授業だけなので、このような授業に関係ない話題も少し入れて、子どもたちと私との距離をつめることも必要なのです。
 授業するだけの先生になってはいけないのです。

(2016.5.12)