6年で要約指導をしました。向山先生の桃太郎の要約実践を追試しました。
まずは子どもに桃太郎の話を言わせました。3人ほどに言わすと、だいたい大事な場面は出てきます。
(笑いがあって楽しい雰囲気になりました。)
「桃太郎のお話を20字以内にまとめて書きます。」
とりあえず書いて、あとから字を削っていけばいいということも言いました。
板書されたものを私がキーワードになる言葉を囲みながら点数をつけていきました。以下、枠囲みしているところが、私が丸囲みした言葉です。
・桃を切り、育て仲間を集めおにたいじする。7点
・桃から産まれた桃太郎が鬼退治をする物語。6点
・流れて来た桃から男が生まれ鬼退治をする。5点
・桃から生まれた桃太郎が猿鳥犬と鬼退治に行く9点
・桃からうまれた桃太郎が鬼たいじに言った。6点
・桃から男がうまれてそだち、おにたいじに行く5点
・桃から男の子が生まれ犬鳥猿と鬼たいじする 8点
・桃から桃太郎が生まれて仲間と鬼をたおす。8点
・桃を切ったら桃太郎がいて鬼たいじに行った 6点
・むかしむかしももたろうというひとがいた。3点
・桃から桃太郎がうまれ鬼をたいじする話。6点
・桃から桃太郎が犬とさるときじで鬼退治する。9点
・桃から桃太郎が生まれて、鬼たいじをする。6点
・桃を拾って男の子が産まれ鬼を退じする話。5点
・ながれてた。そだてた。おにたいじした。3点
漢字で書く子が多いのは、要約文を書く前に、国語辞典を用意させたからです。
この後、桃太郎の話から大事な言葉(キーワード)を挙げさせ、桃太郎・犬猿雉・鬼退治の3つに絞りました。さらに一番大事な言葉が「桃太郎」であることを確認して、それを要約文の最後に持ってくるように言いました。
そうして書かせた2回目の要約文が次です。
・犬さる雉をつれて桃太郎が鬼たいじに行く。9点
・桃を育て犬鳥猿を集め鬼たいじする桃太郎。10点
・桃太郎が猿鳥犬で鬼をたおしにきかつ。9点
・犬猿きじと鬼たいじに行った桃太郎。10点
・犬猿きじと鬼たいじに行く桃太郎。10点
・犬猿きじをつれて鬼退治に行く桃太郎。10点
・犬猿鳥と鬼たいじに行ったのは桃たろうだ。10点
・犬きじ猿を連れ、鬼退じに行く桃太郎。10点
・犬猿鳥をつれて鬼退治に行く桃太郎の話。10点
・桃太郎が猿犬雉で鬼たおし桃太郎が勝つ。9点
・鬼たいじに犬猿雉をつれていった桃太郎。10点
・犬猿雉と鬼退治をする桃太郎。10点
・犬猿きじと鬼退治に行く桃太郎。10点
・桃太郎が犬猿きじと鬼退治をした桃太郎。10点
・猿きじ犬と鬼退治に行く桃太郎。10点
つづいて、この前学習したモンゴメリー伝記を要約させました。
まずは、キーワードを3つ書いて持ってこさせました。
モンゴメリー 作家 赤毛のアン 二人きりの生活 不採用 ゆめ
成果 変わった子 夢に向かって 長編小説 想像力 ノート 「秋」
生身の女の子 小説 ロビンソン先生 ルーシー=モード=モンゴメリー
詩 げんかくなマクニール夫さい 『ルフィルスみさき』 マクニール夫妻
プリンス・エドワード島 夕べの夢 からかう ベストセラー
モンゴメリー伝記 苦しい生活 けん命に努力していた
上記の中で、大事だなと思う言葉を選んで3回手を挙げさせました。枠囲みしたのが人数が多かった言葉です。
「モード」「赤毛のアン」「落胆」の3つに私が限定し、要約文を書かせました。(「赤毛のアン」が成功ならば、それに対する言葉が落胆になります。)
・落胆しても赤毛のアンをかいたモード。
・落胆しても赤毛のアンを書くモード。
・落胆したけど赤毛のアンを書いたモード。
・赤毛のアンを書いた時みんな落胆していないモード。
・落胆にあったが赤毛のアンをかいたモード。
・落胆しても赤毛のアンを書いたモード。
・落胆にめげず赤毛のアンを書いたモード。
・落胆したけど赤毛のアンを書いたモード。
・落胆したのに赤毛のアンを書いて成功したモード。
・落胆しても赤毛のアンを書いたモード。
・落胆したが赤毛のアンで成功したモード。
・落胆にめげず赤毛のアンで成功したモード。
・落胆し努力して赤毛のアンを書いたモード。
・落胆をのりこえ赤毛のアンを書いたモード。
・落胆して赤毛のアンで成功したモード。
・落胆もあったが赤毛のアンを書いたモード。
・落胆したけど「赤毛のアン」をかいたモード。
・落胆をしても赤毛のアンを書いたモード。
・落胆したが『赤毛のアン』を書いたモード。
黒板に書いてない子のノートも全員見て○をしました。よく書けていました。
(2007.6.12)