児童労働の根絶に取り組む人

『AERA2016.7.4』の表紙を飾るのは、カイラシュ・サティヤルティです。
 2104年、子どもや若者に対する抑圧と闘い、すべての子どもの教育を受ける権利のために功績が認められ、マララ・ユスフザイ氏と共に、ノーベル平和賞を受賞しています。

 インドから児童労働の根絶を訴える。NGOをつくり、自ら現場に乗り込んで子どもを救い出し続けて30年以上。その数は8万5千人にのぼる。

 日本にいると忘れてしまうのですが、世界には、働かされている子どもたちが1億7千万人いるそうです。
 サティヤルティは、次のように語ります。

「児童労働はあなたの日常とつながっている。チョコレート、サッカーボール、おもちゃ……。どうやってできているか考えてほしい」と熱く語りかけ、政府には「児童労働がなくならないのは貧困のせいではない。政治的意思のせいだ」と迫る。

 海外の輸入品であれば、それが児童労働によって作られている可能性があるわけです。特に、百均の商品の多くは、その可能性が高いのです。
 児童労働根絶のために一年の3分の2は世界各地を飛び回るというサティヤルティ氏の努力は30年に渡ります。サティヤルティ氏のグリッド(やり抜く力)は、高いといえるでしょう。

(2016.7.4)