漁獲高と水揚げ量ではちがう

 第2回・河田孝文ハイスタンダードセミナーin大阪に参加しました。
 最初のD表検定で、ある先生が下関のふぐの授業をされました。下関といえばふぐで有名なのですが、漁獲高は石川県が断トツの1位でした。
 実は朝鮮出兵当時、ふぐで死ぬ武将がいたため、ふぐを食べてはいけないことになっていたそうです。それがやがて、山口県でのみ解禁になり、ふぐの毒をうまくとる身欠(が)きの職人が下関にたくさんいたそうです。
 さて、河田先生がコメントの中で、漁獲高と水揚げ量は違う、という話をされました。漁獲高は、漁船で捕った量のことであり、水揚げ量は市場にあがってきた量です。山口県は水揚げ量では1位だそうです。なぜかというと、他の都道府県の漁船がいったん、山口で水揚げするのです。すると、そのふぐは山口で捕れたことになるからです。いわゆるブランド化です。
 もしかすると、山口産とかかれたふぐが、石川で捕られているかもしれないわけです。
 食料自給率の授業へのコメントでも、河田氏は、重量ベース・カロリーベース・生産額ベースの3つがあることを話されました。穀物なら、重量だと13%の自給率ですが、カロリーだと39%、生産額だと68%になるそうです。
 ここまで深めないと、教室での討論は活発にならないそうです。

(2016.7.9)