後には引けなかった

『AERA2016.7.18』の表紙の人は、ジェームズ・ダイソンです。

 1986年、紙パック不要で強力な吸引力を誇るサイクロン式掃除機「G-Force」を市場に投入。その開発期間を聞いて、イスから転げ落ちそうになった。
「構想から発売まで13年。試作品は5千台以上。借りたお金は300万ドル(約3億円」にまで膨らんだよ。投資は、1円もしてもらえなかった」

 掃除機で有名なダイソンの社長です。
 この人もやり抜く力(グリッド)で成功した人の一人なのでしょう。
 ダイソンのやり抜いた理由は、次のものです。

「やめた瞬間に『失敗』が確定するだろ?後には引けなかったんだ」

 これが株式売買や博打の話なら、引き際や止めどきを逃すと、大変な損失につながったでしょう。
「成功するまで止めなかったから成功した」ともいえるのですが、それは成功したからこそ、言えることかもしれません。
 むしろ、「成功する保証などないけど、とにかくやり続ける」しかないのかもしれません。
 もちろん、何もしなければ何も産まれません。
 あなたは、今から何を始めますか。(もう始めている人もいるでしょうが。)

(2016.7.13)