嫌だと思う理由なんて

『週刊東洋経済2016/7/23』に、駒澤大学仏教学部2年になった萩本欽一さんのインタビューが載っています。
 その中で「人の言葉に従うと運が開けるかもよ」と欽ちゃんは言っています。

 ぼくの人生を振り返ると、他人の言葉についていったから、いいことに出会えた。こういう番組をやりたいと思ったほうには一度も仕事が来たことはないからね。テレビの司会もいちばんやりたくない仕事だったんだ。でも自分が嫌だと思う理由なんて、たいしたことはないんだろうね。嫌いということは、避けていただけなんだから。嫌だなと思ったところに出掛けていくと、自分の知らなかったことに気づかせてくれる。

「嫌だと思う理由なんて、たいしたことはない」と「嫌いということは、避けていただけなんだ」というところがなるほどと思いました。
 世の中は、個性を大切にするゆえに、「好きなことをやりなさい」という風潮が多いです。
 でも、好きなことだからと仕事を選んだ場合、途中で嫌いになれば、我慢するか辞めざるをえなくなります。
 どちらかといえば、嫌いだけれど、やってみたら、そこに面白みを見出し、本気で取り組めるようになるかもしれません。

(2016.7.18)