なぜ国語の勉強をするのか

 倉澤栄吉監修『朝倉国語教育講座1 国語教育入門』(朝倉書店2005.1.20)を図書館で見つけました。Qに答える形式になっているのですが、最初のQが「なぜ国語の勉強をするのですか?」だったので、借りることにしました。

「人間と他の動物との大きな違いの一つは、人間は、ことばを持っていますが、他の動物は、同様のことばを持っていません。他の動物もことばを持っていると思う人がいるかもしれませんが、人間ほど高度に発達したことばを持っている動物は他にはいないことはみんなも納得できると思います。つまり、私たち人間は、ことばをうまく使い、受け取って豊かに生活しています。だから、人間らしく生活するためには、ことばの学習は、とても重要なのです。」

 なぜ、それを学ぶのか、ということに、教師はいつでも子どもに答えられるようにしておきたいです。
 学ぶことの大切さ・意義が分かっているからこそ、子どもに対して、強く学ぶことを強要できるのですから。
 上の例をもう少し深く考えてみます。では、国語を学ばなければ、人間らしく生活できないのでしょうか。また、人間らしく生きるというのは、どういう生き方を指すのでしょうか。
 具体的事例を思い浮かべながら考える必要がありそうです。

(2007.6.17)