高槻市の国語教育研修会で岩下修氏が来られました。
「音読・読解の指導法~知的でアクティブな読解授業を成立させる基本技15~」
「目から鱗」って思えるのは、アクティブな思考&精神を持ってる。
【音読の基本技法】
「音読は究極の音読である」(内田樹)
音読は、映像で区切る。
お腹を張った感じで読む。(出だしにタメをつくる。)
文節・文末をやさしく読む。
息を吸うことより、吐くことを意識する。
詩の中の言葉、こう読んで下さいと示してくれている。
教師の読み方が意識されてない。
短歌は、上の句と下の句で対比になっている。
音楽性、リズム性を意識して音読する。
【読解の基本技法】
物語の読解力...イメージの喚気・形成によって、作品を新たに認識する力
①場面の状況
②人物・心情の大きな変化
③主題
批評
まず時をおさえる。
5つ探しなさい。
気持ちを問うのは、なぞるようなもので面白くない。
①知覚したモノから心情を考える。
発問と答えの距離が近いのは、低学年。
②人物の言葉と行動を検討する。
③心情の変化した段落を検討する。
「主人公の心が一番大きく変化したのは、何段落ですか。」
人がら・人物像はネーミング形式で(○○ぎつね)
物語の要約はビファーアクターでする。
物語の軸(エンジン部分)の理解が大切。
~だった○○が~によって○○になった
語り手(話者)の意識化で読解が深化する。
作品をメタ的に見る。
主題は複数提示して検討させよ。
主題とは、作品からのメッセージ(作者からではない。)
手紙は作品人物同士で(がまくんからかたつむりくんへ)
確かにAもよい。~理由~。しかし~私はBの方がよいと考える。なぜなら~。
(二者対立・二項対立)
【説明文指導の基本技法】
何を話題にしているのかズバリといえる。
長い文を書いて、1字でもいいから削らせていく。
述語をくらベ、どれが一番言いたいのか。
①内容の確認と理解
②段落の要約、見出しつけ
③文章構成の検討
ヒントをたっぷりをあげ、子どもとの協働作業にする
まとめの段落の要約で筆者の主張(=要旨)が分かる。
要約によって、情報の統合、洗練、創造ができるようになる。
以上が、岩下修氏の講座でメモしたことです。
(2016.8.23)