語彙力を鍛える集合知の授業

「語彙力を鍛える」のテーマで原稿を現在、5本書きました。
 6本目の社会では、どうしても河田孝文氏の集合知の授業を扱うべきかなと思っていました。ただ、自分自身が5年の社会で集合知の授業をしたことがありません。
 それでも、語彙力を鍛えるのに、集合知の授業ほど適したものはありません。
 そこで、完全に授業プランとして書こうと決めました。
 河田氏が初めて、「「集合知」という授業スタイルを提案する」というタイトルで『心を育てる学級経営2008年5月号』で書いています。2008年ということは、今から8年前に提案されていたのです。
 授業展開について、詳しく書いているのは、「意見交換スキルを身に付けさせる「集合知」の授業」『向山型国語教え方教室2013年10月号』(明治図書)です。
 長くなりますが、以下に引用します。

 「集合知」の授業は、次のように進めます。
① ノートにテーマを書く(黒板に書いてあるものを写す)
② 教科書、資料集、参考書で調べる
③ 調べたことをノートに箇条書きする
④ 調べたことを黒板にも書く(一つ)
⑤ 知らなかったことが黒板に書かれていたら写す
⑥ 自分で調べたことで黒板に書かれていなかったら書く
 ※ ③④⑤⑥は、同時進行
⑦ 黒板から「わからないこと」を探してノートに書く
⑧ 質問をする
⑨ 質問に答える
⑩ 疑問が解決したら、ノートにメモする
※「わかないこと」がまだ解決しなければさらに突っ込む
⑪ ⑦~⑩を繰り返す
⑫ 黒板上の疑問が解決したら終了
 ※ または、時間がきたら終了
⑬「どのような時代だったか」ノートにまとめました
 ※~2行で

 集合知では、調べたことが質問されます。難しいことの丸写しでは、質問に答えられないわけです。
 質問に答えるためには、調べたことに含まれる語彙について、その意味が分かってないといけません。
 質問されるのを期待する子は、他の子が知らないようなことを調べるでしょう。
 子どもたちの語彙力が鍛えられないわけがありません。

(2016.9.15)