『週刊東洋経済2016.10.8』に、諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授が「脳科学を活用する効果的な記憶術7のワザ」を書かれています。
1)覚えようとせずに直後に思い出す
2)覚えようとせず すぐに使う
3)直後、D、W、Mの復習が大事
4)不安を取り除くと脳はよく働く
5)やる気を起こすには自分を褒める
6)学習は15分単位で小まめに反復
7)徹夜はダメ 寝る前に学習する
Dは「翌日」、Wは「1週間後」、Mは「1カ月後」という意味です。エビングハウスの忘却曲線のことを書いていましたから、目新しい主張ではありません。
7つのワザの3~7よりも、1と2の「覚えようとせず」にアウトプットする方が記憶につながる、という主張が目新しいと感じました。
脳は、インプットよりもアウトプットを重視する「出力依存性」を持つ。
子どもたちの名前を覚えようとせず、子どもの名前を書き出したり、名前を呼んで当てるとかをくり返した方がよさそうです。
この考現学もアウトプットとなり、記憶術の一つといえるかもしれません。
(2016.10.7)