『自分を捨てる仕事術~鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド~』(WAVE出版)を書いた石井朋彦氏が、『週刊ダイヤモンド2016.10.15』でインタビューに答えています。
スタジオジブリに入社した石井氏は、鈴木氏に次のように言われたそうです。
「君は人の話を聞きながら、自分の意見ばかりを考えている。それでは、いつまでたっても人の話は聞けない。その結果、君の成長にもならない。若いときの一番の価値というのは、『何もない』ということだ。だから自分を捨てろ」と。
人の話を聞きながら、自分の意見ばかり考えている人は、人から何かを学ぶことはできないでしょう。
学びの基本は、まずは「聞く」こと「真似る」ことなのでしょう。
本を読んで、すぐに、その内容の批判をするようでは、本の著者の主張を聞いてないのと同じことになります。
もちろん、ずっと聞き続けるのではなく、ある時期になれば、自分の考えを生み出すことも大切になるでしょう。
だからこそ、鈴木敏夫氏は、「3年間、自分を捨てろ」と、石井氏に言ったのでしょう。
子どもたちや新採の先生には、自分を捨てる聞き方を伝えたいものです。
(2016.10.11)