「バリアバリューの生き方から学ぶ」の授業プランです。
1)車椅子に乗っている人の視線で撮った写真を提示する。
2)「この写真を見て、分かったこと・気がついたこと・思ったことを言いましょう。」
3)挙手指名で数人に発表させる。
4)「この写真を撮ったのは、大人ですか子どもですか。」
5)大人か子どもか挙手で確かめ、数人に理由を言わせていく。
6)「この写真を撮ったのは、大人で、実はあるものに乗って撮っているのです。」
7)車椅子に乗っている垣内俊哉さんの写真を提示する。
8)「車椅子に乗っている人が困ることは何でしょう。」
9)ノートを開かせ、「車いすの人がこまること」と書かせ、赤囲みさせる。
10)「車椅子の人が困ることを番号を打って、できるだけたくさんノートに箇条書きします。始め。」
11)5個以上書けた子から、教師が1つ選び、板書させていく。
12)板書が埋まった段階で、板書してない子に1つずつ発表させる。
13)次に、板書の意見を端から順に発表させていく。
14)その発表を扱う中で、どんな人が車椅子に乗るのか、エレベーターがないと自分だけでは上り下りができないこと、段差1段と2段の違いが大きいことや、バリアフリーなどを教えていく。
15)「この写真の人は、垣内俊哉さんといいます。」
16)垣内さんの生い立ちを話す。骨形成不全症ですぐに骨折したこと、高校を休学して手術をしたが歩けるようにならなかったこと、など。
17)「垣内さんは、こんな本を書かれています。」
18)『バリアバリュー 障害を価値に変える』を提示する。
19)「障害や弱点も考え方次第で価値になる、と垣内さんは言います。」
20)垣内さんが代表の会社ミライロのホームページを提示し、障害や弱点を価値ある仕事に変えた事例を紹介する。
21)「障害や弱点をどうすれば価値にできるかを考えてみましょう。」
22)数分後、思いつく子に発表させていく。
23)障害や弱点を価値にした事例を教師が3つ紹介する。(1)付箋紙、弱い接着力が価値となった。(2)USJ、資金なしでの企画「ハロウィーン」「ホラー」が当たる。(3)理科専科、遅れてくる学級あり。授業の組み立てを意識してできたのが『2つの発問で組み立てる授業』。
24)「人生の中にはさまざまな障害が立ちはだかってきます。そんなとき、その障害や自分の弱点が価値にならないかを考えてみるといいですね。」
この授業を一日講座の「授業づくりで教師修業」の中に組み込んでしようと考えています。
(2016.11.6)