『学力研の広場』2月号の表紙に引用した文章です。
「重要かつ緊急なこと」は誰でも真っ先に取り組むでしょう。次に「重要ではないが緊急なこと」も誰もがその日のうちに片付けるのではないでしょうか。そして「緊急でも重要でもないこと」は時間があればやるという程度です。今日やり残してもたいした問題は起きないからです。いちばんの問題は「緊急ではないが重要なこと」をどうするか、ということです。現代社会では、社会人にも学生にも、暇な人などいやしません。そこで忙しいがゆえに「緊急ではないが重要なこと」はどんどん、後回しにされがちです。(中略:荒井)
「緊急ではないが重要なこと」の代表が「勉強」です。たとえば、誰しも英語を話せたらよいなと思いますが、自ら勉強して使える英語を身につけている人は少数派です。その他、他業界の研究、国際情勢の勉強などもあるでしょう。(中略:荒井)
逆に緊急性だけで動かされてばかりいると、仕事にコントロールされる人生になってしまいます。本来はこうあるべきだ、というやる気や思いがあっても、目の前の出来事に振り回されて毎日が過ぎていく。その日その日を見れば、そこまで大きな問題ではないかもしれません。しかし長い目で見れば、とてつもない機会損失と言えるでしょう。竹田恒泰『日本人が一生使える勉強法』(2014.9.1PHP)より
緊急ではなくても重要なことである勉強をしっかりやっていきたいものです。
(2017.1.10)