高学年の視点から見る中学年算数

 高学年の算数を教えてる視点から、3年生の算数の教科書を眺めてみて気付いたことを書いてみます。

1)わり算が初めて出てくる。わり算で商が立てられることが重要。あまりのあるわり算も商が正しければ、4年生のわり算の筆算ができる。
2)たし算・ひき算・かけ算の筆算は習熟しておきたい。
3)コンパスを初めて使う。なるべくコンパスを使う体験を増やしてほしい。
4)一億までの数は、千・百・十・一のくり返しであることを強調してほしい。
5)分数・小数は概念が分かればいい。

 上記5つの中で一番重要なのが1と2です。基礎計算ができないと、高学年でずっと引きずります。難しい問題を正しい方法で解いていても、計算間違いをする子が多くいるのが現状です。つづいて、4年生の算数も見てみます。

1)分度器を正しく使えるようにしておきたい。
2)わり算の筆算に習熟しておきたい。
3)平行と垂直の特徴をしっかりつかませたい。
4)がい数の仕方(四捨五入や上から2けた)を身につけさせたい。

 作図で分度器の使い方が影響します。わり算の筆算ができていれば、あとは小数点の移動だけで何とかなります。(こうみると重点教材は少ないです。) 

(2017.1.20)