『週刊ダイヤモンド2017/01/21』の野口悠紀雄「長時間労働の底にある日本企業の基本問題」が興味深かった。
ハードワークと長時間労働の違いは、成果を求めて自ら働くか、職場の雰囲気や上司の命令や指示(多くの場合非公式の)によって、嫌々ながら長時間働かされるかの違いだ。
ただし、明白に言えることは、日本の多くの企業は、残業手当なしの長時間労働に支えられているということだ。仮に残業手当を満額支給すれば、企業は立ち行かなくなるだろう。
教師は特別手当てがあるため、残業手当はありません。だからといって、多くの教師が勤務時間終了と同時に退勤したら、日本の学校教育は成り立たなくなってしまうかもしれません。
社会の進歩は、多くの場合、寝食を忘れて働く人たちの努力によって実現される。
実際、そうなのでしょう。
今の学校の先生方は、いつも遅くまで残り、さらに休みの日まで来て仕事をしています。それが子どもたちへ還元されてないわけはありません。
ただ、そういう目の前の仕事だけに忙殺され、他へ学びに行く余裕を失うようでは、よりレベルの高い仕事をすることはできません。それが悲しくもあります。
(2017.1.22)