「嫌消費」の時代

 松田久一『「嫌消費」時代の研究~経済を揺るがす「欲しがらない」若者たち~』(2009.11東洋経済新報社)という本があります。
 収入があっても、何らかの嗜好により消費しない傾向を「嫌(けん)消費」現象と呼び、1979~83年生まれの「バブル後世代」に多いそうです。

1)自分の預貯金が増えていくことが単純に嬉しい。すなわち、「お金が好き」。そのため消費は抑制される。
2)他人が持っているもの、他人が欲しがっているものを買いたいという、「バンドワゴン消費」マインドを持つ。
3)他人が買えないものを買って、羨ましがられたいという、「見せびらかし消費」マインドを持つ。

 私は「バブル後世代」ではないですが、預貯金が増えるのは嬉しいです。ただ、他人が持っているものを欲しいはないです。誰も見つけてない面白いものを買って見せびらかせたいという思いはあるかもしれません。
 経済にとって、消費が抑制されることは問題なのでしょう。
 でも、不必要なものを欲しがらず、本当に必要なものだけを購入することが、正しい生き方ではないかと、私は思うのです。
 そうはいっても、パソコン関係では無駄な買い物をいっぱいしています。

(2017.2.2)